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宮崎 哲郎*; 熊田 高之; 駒口 健治*; 荒殿 保幸
Radiation Physics and Chemistry, 50(6), p.523 - 526, 1997/00
被引用回数:5 パーセンタイル:42.84(Chemistry, Physical)最近、固体HD中におけるトンネル反応HD+DH+Dの反応速度定数は、反応障壁を持たないトンネル反応系であるにもかかわらず、5K以上で急速に増加することがわかった。この温度依存性は、反応系の局所的運動のしやすさを表すパラメーターである、固体中の空孔生成エネルギーを視野に入れ解析することでうまく説明されることがわかった。同様に、固体中のアルカン系及びエタノール系についても、反応系の局所的運動を視野に入れることで固相特有の温度依存性が説明できる。このモデルは気相・液相論と異なる固相反応特有の反応論を展開するうえで、反応系の局所的運動がひとつの重要な要素となることを示唆するものである。
平出 哲也*; 武田 展雄*; 宇田川 昂; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 浜 義昌*
EIM-89-120, p.61 - 69, 1989/12
炭素繊維強化樹脂(CFRP)は宇宙用構造材料として期待されている。今回、炭素繊維とエポキシ樹脂を組み合せたCFRP(従来型T-300/3601、高靱性型IM-6/R6376)について電子線照射効果及び測定時の温度効果を調べた。どちらも照射によって初期に靱性の改善が見られるが、T-300/3601の場合照射によって内部の歪が減少したためであり、IM-6/R6376の場合ファイバーブリッジングする繊維の数が増えるためであると考えられる。また20~30MGyで靱性の低下が少し見られるが60MGyまで大きな低下は見られなかった。しかしながらIM-6/R6376の場合20MGy程度から-100、25、80Cでの靱性がほぼ同じ値を示しこの線量域ですでに樹脂は劣化していると考えられ、材料として使用する場合に本質的に靱性が高いかどうか疑問が残る。
伊藤 政幸; 日馬 康雄; 八木 敏明; 吉田 健三
EIM-86-126, p.55 - 62, 1986/00
生ゴムの種類や配合を異にする9種類のEPDMについて放射線劣化の温度依存性を調べた。 照射に伴うモジュラスの変化はEPDMの種類によって多様であるが、モジュラスの保持率と伸びの保持率との間には逆相関関係があることが明らかとなった。また、90~140Cの範囲での照射劣化の見かけの活性化エネルギーを次の二つの基準で試料毎に算出した。 1)破断伸びが300%に達する線量のアレニウスプロット 2)破断伸びの保持率が0.5となる線量のアレニウスプロット 各方法で算出した値を平均値と標準偏差を求めると次の結果が得られた。 1)の方法5.61.6kcal/mol(23.47.5kJ/mol) 2)の方法5.11.2kcal/mol(21.45.2kJ/mol)
大杉 俊隆; 向山 武彦; 岡嶋 成晃; 小圷 龍男*; 三田 敏男*; 吉田 弘幸
JAERI-M 83-211, 77 Pages, 1983/11
大型高速炉の部分的模擬体系の炉物理特性に関する予備解析を実施し、その結果に基づき、大型炉の内側炉心組成を模擬したテスト領域を有するFCA XI-1集合体を選定した。本報告書では、予備解析の結果得られたXI-1集合体の炉心特性を記述し、加えて、臨界近接に引続き実施された制御棒較正、温度効果の測定、密着面間隙効果の測定等の特性実験について報告する。
荒殿 保幸; 立川 圓造; 宮崎 哲郎*; 川合 行洋*; 笛木 賢二*
J.Phys.Chem., 86(2), p.248 - 251, 1982/00
neo-CH・i-CHD(2モル%)およびn-CD-nCH(10モル%)系での反跳トリチウム原子の水素引抜反応をESR、ラジオガスクロマトグラフを用いて20,77,195,300Kで調べた。それらの結果を-線による放射線分解で生じるH(D)原子の反応と比較検討した。77K以外ではH,D,T間の結果は一致するのに対し77Kでは、H,Dで見られるような溶質からの水素引抜反応がTの場合観察されない。これはT原子では生成初期の反跳エネルギーが非常に大きい(2.7MeV)ため減速過程でホット反応を起こしてしまうためかあるいはトラックに沿って生じる分解フラグメントとの反応性が高いためであることを示唆している。実験値より実際に77Kでトラックより拡散し反応できる割合は数%となる。
田中 隆一; Y.Li*; 田村 直幸
JAERI-M 7000, 18 Pages, 1977/02
ポリカーボネートフィルムの吸光度変化を利用する電子線およびコバルト線の大線量測定の試験を行なった。0.1mmの厚さのフィルムが最適な試料として選ばれた。測定可能な範囲は1~300Mradであり、試料間のレスポンスのバラツキは3.5%以内であった。放射線により誘起された330mmでの吸光度は1日間の放置で7~13%フューディングするが、その後のフューディングは一日あたり約0.4%である。フューディングは線量、保存温度、フィルムの厚さ、波長に依存する。実用的な測定には1日間放置するかあるいは100C1時間熱処理することにより吸光度を安定化する必要がある。今後10Mrad以上の大線量の測定が重要になることを考慮し、ポリカーボネートの有用性について他の線量計、特にPET、CTAフィルム線量計との比較検討を行ない、300Mrad程度まではポリカーボネートが最も有用であることがわかった。